DAMA日本支部会員およびスポンサー企業の皆様、今回、林さんを引き継ぎ会長を務めることになりました木山です。
いつも様々な活動に主体的に貢献いただき、またご支援いただき厚く御礼申し上げます。
私はグローバルに製造・販売を展開する企業に入社し、社歴の半分をビジネス側で、残りの半分をIT側で活動してまいりました。
本来システムの導入は、ビジネス → データ → アプリケーション → インフラと検討していくものだと教わりました。昨今は後半の二つはクラウドのソリューションもあります。
ところがどの時代でもデータの定義が十分でないまま導入が進み、手戻りになったり稼働後の再構築になったりする事例に接してきました。
長年データの定義とは何か、それをどう扱えばよいのか、それらが何故重要かを、ビジネスやITの人に説明し理解してもらうのは難しいことだと実感してきました。
さらにこれからは、DXの名のもとに組織や企業の枠を超えてデータを連携し、連携したデータをベースにビジネスプロセスを再設計する波が押し寄せてきて、誰がそのプロセスのオーナーになるかの熾烈な戦いが始まっています。
そのプロセスは従来以上に顧客にせまり、高速なPDCAが回転する強力なプロセスです。またデータ分析の世界でもAIといわれる技術を総動員して仮説と検証を繰り返し、有効な施策の展開を競い合っています。
これらを支えているのがデータエンジニアリングといわれ始めた分野です。ビジネスと連携しデータを定義し、アナリストを理解して求められるデータを提供する仕事です。
DMBOKはこの分野に求められる最低限の知識を網羅した入門書です。これを基準としてデータプロフェッショナルを目指す方々と分科会で研究を深め、実地への応用を図っていければと考えています。
皆様のキャリア発展に貢献できるよう取り組んでまいります。
今後とも積極的な関わりをいただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。
会長 木山 靖史
2022年度に掲げた基本方針に対し、DAMA日本支部は以下の成果を上げてまいりました。
1.データに関わる関係者として、従来のビジネス、IT、データアナリストに加え、データエンジニアを位置付け、
それぞれのキャリア発展に貢献するコンテンツを提供する。
・ADMC2023にてMike Ferguson氏よりデータファブリック、データメッシュとその運営についてプレゼン。
・EDW2023秋に参加し、帰国後最新のトレンドを報告・発信
2.DAMA日本支部を任意団体から一般社団法人に組み替え、運営体制を強化する。
・ADMCスポンサーと提携団体を訪問し、意見交換。
・外部リソースの導入を検討、予算化。
3.DAMA国際本部と連携し以下を実現する。
3.1.予定されているDMBOK2改訂版を日本語版にも対応。
・2024年7月に電子版も含めて出版。
3.2.CDMPの日本語受験の実現を推進する。
・ 2025年度実現に向けて連携中。
3.3.他のDAMA支部との連携を深める。
・支部会長ミーティング他への参加。
2022-2024年度は、以下を基本方針として活動してまいります。
1.データに関わる関係者として、従来のビジネス、IT、データアナリストに加え、データエンジニアを位置付け、
それぞれのキャリア発展に貢献するコンテンツを提供する。
・生成AI、データアナリティックスのためのデータマネジメントをテーマアップし、発信する。
2.一般社団法人データマネジメント協会日本支部の運営体制を強化する。
・運営に外部リソースを活用し、会員サービスの向上を図りつつ、継続可能な体制を実現する。
・理事に多様な人材を求める。
3. DAMA国際本部と連携しCDMPの日本語受験の実現を推進する。
・2025年度を目標に実現する。
今後、上記方針に沿った施策を随時展開してまいります。
引き続き皆様のご支援・ご協力をいただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。
会長 木山 靖史
Data Management Association International(DAMA-I)は、世界各地に80の支部を持ち、8,000名を越える会員を擁する全世界のデータ専門家のための国際的な非営利団体です。 特定のベンダーや技術、手法に依存しないことを前提として、データや情報、知識をエンタープライズの重要な資産として管理する必要性の理解を促し、この分野の成長を推進しております。 我が国においても、2010年からJapan Chapterとして活動を行っております。
Data Management Association International(DAMA-I)が、刊行しているデータマネジメント知識体系ガイド(The DAMA Guide to The Data Management Body of Knowledge :略称DMBOK)。
1st Editionは2010年に刊行され、2011年には日経BP社より日本語版が刊行されました。
2nd Editionは、2017年に米国で刊行され、2018年には世界に先駆けてDAMA日本支部が監訳し、日経BP社より日本語版を刊行しました。この功績が認められ、DAMA日本支部翻訳チームは、DAMA-I Data Management Excellence Awards 2019に選ばれています。
DAMA DMBOKは、データマネジメントプロフェッショナルにとって有益な資料かつ指針となることを目指し、データ管理のもっとも信頼できる入門書となるよう編集されています
1st Editionは、13章408ページから成り、データガバナンスを中軸に、データアーキテクチャ、データ開発、データオペレーション管理、データセキュリティ管理、リファレンスデータとマスタデータ管理、データウェアハウジングとビジネスインテリジェンス管理、ドキュメントとコンテンツ管理、メタデータ管理、データクオリティ管理の各サブジェクトエリアの解説が記載されています。
2nd Editionは、17章671ページと、最新のデータマネジメントの動向を踏まえて知識領域を再構成し、内容をより詳細かつ明確にするとともに記載範囲が拡張されています。<下図参照>
現在販売中の2nd Editionの改版新版は、内容の不整合や不正確さの対処に重点を置き、第13章「データ品質管理」の全面見直しを行った改訂となっています。
本書では、まず概念について解説し、データ管理が目指すゴール、機能、活動、主な成果物や役割、原則や技術、組織や文化に至るまで解説している他、いくつかの有効性の高い事例やアプローチ方法なども紹介されています。
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左図は、DMBOK2第1章に記載されているデータマネジメントの知識領域を定義する「DAMAホイール図」と呼ばれる図です。 DMBOK2は17章構成で記述されており、各種のフレームワークを定義していますが、データマネジメント知識領域をもっとも良く表している図が、このDAMAホイール図です。 DAMAホイール図は、中心にデータガバナンスが置かれ、各知識領域は成熟したデータマネジメントに必要な機能を示しています。 |
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DMBOK2第1章に記載されているデータライフサイクル図。 他の資産同様にデータにもライフサイクルがあり、データ資産を効果的に活用するには、このライフサイクルの理解が不可欠です。 ここでのポイントは、データは利活用された時だけ価値を生み、それ以外の工程はすべてコストになるということです。 |
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DMBOK2の中で、ポイントとなるメッセージをピックアップしてみました。 ご興味のある方は、是非前後を読んでいただければと考えます。 |
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DMBOK2 DAMAホイール図と国際標準の1つであるISOのデータ関連規格をマッピングしたものが左図になります。 ISOが各特化領域の規格化・標準化を示しているのに対し、DMBOK2はデータのマネジメントを包括的・網羅的にカバーしていることが解ります。 |
組織概要とDAMA日本支部の運営を行っている理事をご紹介します。
組織概要と理事
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