はじめに
このブログのタイトルを見て何を思い浮かべましたでしょうか? データガバナンス? メタデータ管理? マスターデータ管理? その他?
そのどれも正しいです。
DAMAの分科会でメタデータ管理がテーマの時に「メタデータ管理のアーキテクチャには、集中型、分散型、ハイブリッド型、双方向がある」と説明を受け、私は「どこかで聞いたことがあるな?」と思いました。
調べてみると同じような概念がDMBOKの各所にありました。
どこにその記述があるか? 全て解説を加えたいところですが、相当量になってしまいますので、今回は解説なしで項目だけ紹介してみます。
第3章 データガバナンス
データガバナンスのオペレーティングモデルタイプには以下の3種類があると説明されています。
- 中央型 (集中型?)
- 複製型 (分散型?)
- 連邦型 (ハイブリッド型?)
第6章 データストレージとオペレーション
データベースアーキテクチャの種類には以下の3種類があると説明されています。
- 集中型データベース
- 分散型データベース
- 連邦型データベース
第10章 参照データとマスターデータ
参照データとマスターデータの統合の基本的なアーキテクチャアプローチとして、以下の3種類があると説明されています。「集中」「分散」「ハイブリッド」とは異なるように聞こえますが、発想は類似しています。
- レジストリ (発想は分散型です)
- トランザクションハブ (集中型です)
- 統合アプローチ (上記2つのハイブリッドと説明されています)
第12章 メタデータ管理
メタデータアーキテクチャの種類として、以下の4種類があると説明されています。
- 集中型メタデータアーキテクチャ
- 分散型メタデータアーキテクチャ
- ハイブリッド型メタデータアーキテクチャ
- 双方向メタデータアーキテクチャ
第16章 データマネジメント組織と役割期待
データマネジメントのオペレーティングモデルとして以下の5種類が説明されています。ネットワーク型と連邦型も広い意味でハイブリッド型と言って良いと思います。
- 地方分権型オペレーティングモデル (分散型)
- ネットワーク型オペレーティングモデル
- 中央集権型オペレーティングモデル (集中型)
- ハイブリッド型オペレーティングモデル
- 連邦型オペレーティングモデル
本日は説明しませんが、どの集中型、分散型にも概ね同じようなメリットとデメリットがあり、その折衷案がハイブリッド型というのも概ね同じようです。
「だからどうした?」という話かもしれませんが、皆さんが今後DMBOK2 を読む際にちょっと頭の片隅に置いていただいても良いかと思います。
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