第14分科会 第6期Day7勉強会レポート

Data Management General

2025年12月8日に開催された第14分科会 第6期Day7では、「データモデリング演習(名刺)」をテーマに勉強会が行われました。前回Day6では、白紙から論理データモデルを描くライブ型演習を実施しましたが、今回は題材を「名刺」に絞り、より身近で情報量の少ないテーマを通じて、データモデリングの基本的な考え方を確認する回となりました。登壇は、アビームコンサルティング所属の梅木悠輔さん。分科会への参加は先月からで、データモデリングは今回が初挑戦とのことでした。

名刺情報の構造を考える

今回の演習では、名刺に記載されている情報をそのまま並べるのではなく、「それぞれの情報は何に属し、どう関係しているのか」を考えることが出発点となりました。
会社、組織(部署)、従業員、役職といった要素をどう整理すれば、名刺に書かれた情報を無理なく説明できるのか。梅木さんは「若手太郎さん」という仮の人物を設定し、所属や役職といった状況を置いたうえで、データモデルを組み立てていきました。

この過程では、兼務の有無や、組織と役職の関係をどう捉えるかといった前提の置き方によって、データモデルの構造が変わることが自然と浮かび上がりました。名刺という一見シンプルな題材であっても、業務上あり得る状況をどこまで想定するかによって、必要な構造が変わることが共有されました。

名刺の発注業務のデータモデリング

後半では視点を変え、「名刺を手配する」という業務を仮定したデータモデリングが紹介されました。従業員が総務へ名刺作成を申請し、総務が申請を取りまとめて名刺作成会社へ発注する、という業務の流れを想定することで、申請や発注といった出来事がデータモデルに加わります。これにより、名刺を単なる情報の集合として捉える場合と、業務プロセスの中で扱われる対象として捉える場合とで、データモデルの焦点が変わることが明確になりました。

質疑応答から見えたポイント

質疑応答では、データモデルの正しさそのものよりも、「なぜその構造にしたのか」「どのような前提を置いているのか」を確認するやりとりが多く交わされました。また、ER図を読みやすくするための配置の工夫など、実務でデータモデルを共有する際の可読性についても話題になりました。終盤には、IDとコードの使い分けといった命名に関する話題も取り上げられました。

おわりに

Day7は、名刺という身近な題材を通じて、データモデリングにおける前提の置き方や業務の切り取り方を体験する回となりました。初学者による発表だからこそ、途中の迷いや試行錯誤がそのまま学びとなり、参加者自身が考えるきっかけが多く含まれていたように思います。

次回からはテーマがメタデータに移り、年明けには「メタデータとは何か」を扱う回が予定されています。

※スライドの掲載については、発表者ご本人の了承を得ております。

コメント