DXと用語の定義

DXについて多くが語られています。DXを進めて行くとはどういうことなんでしょう。いろいろなレポートを読んでも今まで今一つ腹落ちしませんでした。それが急にDXを推進することになった会社のガイドを見て、さらに先日のADMCの講演を聞いてストンと腹落ちしました。

DXの推進にはいくつかのステップがあるがDX1.0が大事である、すなわちそれは、顧客の価値を再定義し、デジタルソリューションの適用範囲を定め、全体を管理するKPIを設定する。データはこのデジタルソリューションとKPIに使われる。

デジタルソリューションとは何か?CJさんによればPython codeを書いて未来を予測できること(人達)。大量データを瞬時に読込み・組み換えとかもありますね。生産計画とかに使えそうです。

この次は何か。それは繋がること。今までの責任分界点を超えて繋がること。これにより今まで絵空事だった例えばグローバルSCMの最適化、なんてことがスコープに入ってくる。責任分界点を超えるとは、法人の中では機能組織の間でしょうし、製造・販売が分かれていればそれは法人間を超えて繋がることだと思います。

その時、何が起こるのか。今までは責任分界の中で自分最適で自分のシステムと仕事をしていれば良かったけど、今度は責任分界を超えてより大きな責任分界で最適化するために異なるシステムのデータを繋いでいく必要が生じる。今までは人間系で悠長に(月次?週次?日次?)翻訳しながら回していたけど、デジタルソリューションはリアルタイムにトランザクション毎に処理して行く?のでこのままだとデータが衝突してしまう。

残念ながら各所のシステムはこの意味で標準化されていないのです。世の中には標準化されている(いわゆるワンインスタンス)企業も数多あるとは思いますが、これが現実だ。データとデータをマッピングしながらデジタルソリューションを適用していかなければならない。CJさんとホバーマンさんの講演は一つ一つ私の胸に刺さりました。

デジタルソリューションから見て責任分界を再編することは、かつてBPRで多くの企業が討ち死にしたことを思い起こします。でもそれは例えばSCMの神の手を得るために必要なことだと思うけど、大丈夫かな?

DXと騒いでいるけど、多少未来が予測できるようになるかも知れないが、やるべきであったのに今までやれなかったことをやり通すことも、大きな割合を占めているように感じます。

やっぱり先ずは業務用語集とデータディクショナリーで今流に言えばデータカタログからかな。

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