退任のごあいさつ

会員の皆さん。
あけましておめでとうございます。

さて、私2016年末をもってDAMAJの会長を退任することとしました。
思えば、設立準備から約6年、日本におけるデータマネジメントを推進しようとそれなりに努力はしましたが、なかなかこの世界は思ったようには進みません。
少し振り返ってみました。

2001年に横浜でER2001という催しが実施されました。このとき、現DAMA InternationalのPast PresidentのDr Peter Aikenが来日し、DAMAの解説をしたのです。
日本でもこのような団体が必要だとは感じたのですが、ともかくボランティアでやらなきゃならない、営利活動はすべて禁止という条件では賛同者はほとんどなく、設立は断念せざるを得なかったのです。
DAMAの活動はデータマネジメントの基本を押さえた素晴らしいものであり、以降アメリカで開催されるカンファレンスには毎年出席していたのですが、課題は標準的なドキュメントの不在でした。
DAMA Internationalはこの課題を解決するために2009年にDMBOK(データマネジメント知識体系・The DAMA Guide to The Data Management Body of Knowledge 1st Edition)を出版したのです。
この日本語版が2010年データ総研の翻訳で日本語版も出され、翌年日経BP社からも刊行されました。

DMBOKの最大の特長は本文の素晴らしさもありますが、用語の定義がきちんとなされていることです。
Ver.1の用語は出版はできませんでしたが、DAMAの会員には公開できるようになっています。Ver.2では何らかの形で公開したいと考えています。
DMBOKの出版によって日本でもDAMAの活動の基礎は出来上がったのですが、課題はボランティア、Non-profitということで果たして活動ができるのかということでした。
一部には無理との声もありましたが、少々強引に事を運び設立にこぎつけました。
その後はDAMA Internationalの多大の協力の下、毎年アメリカからのスピーカーを数名招聘しADMC(Asian Data Management Conference)を開催することができました。
私もぼちぼち第一線から引退しようと考えていた矢先、妻が病に倒れ昨年10月に亡くなりこれを機に完全に引退することを決意しました。また、主な活動拠点を東京から四国の松山に移すことも決意しました。

ただし、DAMAの活動は継続します。
本年はDMBOK Ver.2の出版もあるでしょう。昨年、ADMCの一環としてITpro EXPOに招聘したザックマンさんを再び呼ぼうという話もあるようです。
データマネジメントは技術ではないので基本はほとんど変化しません。
脳みその劣化を防ぐためにも何らかの活動は継続します。ネットワークさえあれば世界のどこにいても情報発信ができる世の中です。


平成29年1月4日

DAMA日本支部

前会長 松本 聰